「おい!真希、できたぞ!」
そう言われて、私はネクタイを見る。
ネクタイは私がむすんだのとは比べものにならない。

「悠くんむすぶのうまいね」
「お前が下手くそすぎるんだよ」
「え~」
「お前は小さい頃から不器用だっしな」
「いいよ!悠くんがやってくれるから」
「そうだな。お前は俺がいないと何もできないな」
「う、そんなこと…あるかも。」

そん話をしていると、私達が降りる駅についた。