臆病者の恋物語

しばらくすると教室には少しずつ生徒が入ってきた。

奈保たちも。


私が待ち侘びている人は未だに現れない。

入り口をずっと見つめていると、若い男の先生が入ってきた。

最初から私のほうを見ていたような気がした。

急いで目を反らしたが、もう一度気になって見てみると、まだ私を見ていた。

もう一度目が会ったことで、少し驚いたような顔をした後、微笑を浮かべた。



この時点で、私はこの教師を信用はしないと決めた。