高校に入るまでの由佳里は男の人が少し苦手だった。

でもあの容姿だから勝手に男が寄ってきて、そのたび私が助けていた。

1年間、クラスが離れていただけだったのに、由佳里が少し違う人になった様な気がした。



「亜希!!」


入り口に立っていた私に気付くと笑顔で声をかけてきた。


周りに居た男子達が私を見るなりそそくさと帰っていった。



人を何だと思ってるんだ・・・。



でも由佳里が待っててくれた事が嬉しくて、駆け寄った。