臆病者の恋物語

ドンッ!!!


無意識に支えてくれていた人を突き飛ばす。

支えを失った私もお尻から倒れ込んだ。



・・・いたた。

手元には大事な眼鏡が落ちていた。

急いで拾い上げて眼鏡をかけると、いつも視界の邪魔だった前髪がなかった。


慌てて前髪を前に直し、撫で付けるようにして顔を隠す。



?「・・・ぃて~」


声がしたほうを見ると、相手は背を向けていたが、起き上がろうとしていた。

逃げなきゃ!!

相手が誰だったかなんて関係ない。

顔を見られた以上取り合えず逃げなきゃ!!!



思うより早く体は動いていた。