その時 チラッと 中谷がこっちを見た。 「食べる?」 どうせ いらない とか冷たく言われるのは わかってるけど…。 「いいの?」 え、マジか。 マジか。 いやいや、いいですよ、もちろん。 「はいよーっ」 予想外の反応が嬉しくて 声が弾んだ。