いつもより早く起きた理子は

早めに翼に会おうと思った。


「お、理子!

 今日はやけに早いな!

 なんかあるのか?」


「あるわけないでしょ!

 口癖になってるよ!

 なんかあるのかって!

 あ、ごはんできてるから!

 それと

 お弁当そこにおいてあるから!」


凉は、最近理子と一緒に

出勤してないことに

少し寂しく思っていた。


「理子・・・

 ま、気をつけていけよ!

 今日はバイトないんだろ!」


「あ、そうだった・・・。」


「なんだ?」


「あ、ううん、なんでもない!

 じゃあ、今日は私の方が

 早いから、夕飯作っとくから。

 行ってきます!」


「気をつけろよ~!」


理子の姿を見て

凉は絶対何かあると

かんぐっていた。