走りながらも理子は


《この角を曲がれば

 翼君の家なんだよな~

 居たりして・・・

 そんなことないか!》


少しの期待で

ドキドキしながら

見てみると・・・

壁に背を向けながら

立っていた。


理子はビックリし

立ち止まった。


「おはよう!

 間に合わないよ!

 急ごう!」


そう言って

理子の手をつかんで

走った。