どうして、 そんな泣きそうな声してるの? 私は君の笑顔が何よりも好きなのに…。 『…それと一緒だよ。』 「え?」 『…僕も、君の笑顔が好きなんだ。…だから、君の隣は空けないと。言ってる意味、わかるよね?』 わかる…わかるよ。わかる、けど―…。 その事実を受け止めたくなくて、耳を塞ぎしゃがみ込んだ。 するとまた、 君の透き通った声がした。