その瞳で見つめて~恋心~【完】

それにしても、うんとは言ったけど、誰かしらいるかもしれない中庭で進藤君を抱きしめる。

──そんなことが頭に過ぎって、今さら恥ずかしくなって後悔する。


けれども、やっぱりご褒美がほしいって言われて約束したんだ。

後には引けない──。


おそるおそる進藤君の体に両手を伸ばして、その手を進藤君の背中に置いた。


進藤君の体に触れてみて、意外と男の子らしさに驚いた。

見た目はあたしと同じぐらいに華奢なのに、ちゃんと筋肉がある。


「水嶋さん、柔らかいね。ずっと、こうしてたい……」

進藤君の手が身体に伸びて、さらに密着されるように引き寄せられる。


あたしは立ち膝で進藤君は座っているので、わずかに彼より身長があるように見えて進藤君の頭が顔に当たる。

進藤君の髪質は柔らかくて、くすぐったい。


「水嶋さん」

「え?」

「何カップ?」

「え……?」

な、なんの話……?


なんの話かと思えば、進藤君は顔をさらにあたしに押しつける。

くすぐったくて体をひねらせようとするけど、進藤君にがっしりと捕まれていた。


「──んー、Bあたりかな? 感触的に」

「え? ──えー!?」