その瞳で見つめて~恋心~【完】

 部活を終えた放課後──。


「進藤君、話があるの」

あたしは進藤君に話があると理由をつけて、教室で霧島君と新聞部の彼の2人を待っていた。


「どうしたの、水嶋さん?」

進藤君は何が起こるのかと不安に思ったらしく、あたしに話しかける。

けれども、あたしは進藤君につらいことを言わなければならないと思うと、周辺の音さえ聞こえていなかった。


「悪いな」

二度と聞きたくないあの霧島君の声に我を取り戻す。


扉の方向に目を向けると、2人が同時にやってきた。


「何で、この2人がいるの?」

「進藤君……。ごめんなさい」

「え?」

現状を理解できていない進藤君はあわてる中、あたしは進藤君に謝った。


「あたし、進藤君と別れたいのっ……!」

「えっ……」

何事かと呆然とする進藤君に追い打ちをかけるように、彼に別れ話を持ちかけた。


別れたいと言われた進藤君は、何を考えているのかわからない表情。

でも、無の表情と言うことは、驚いているのかもしれない。


「急だし、あたしのわがままだけど……。あたしの秘密、暴露してもいいから。だから、別れてください」

申し訳ない気持ちでいっぱいのあたしは、深く頭を下げて表情を見られないようにする。


──ホントは進藤君といたい。

でも、進藤君に迷惑をかけたくないし、進藤君を守りたい。


そう思ってしまったら、目頭が熱くなった。