「ドキドキさせたい。抱きしめたい。キスしたい。もっといじめたい。離さない。……初めてそう思ったのが、全部、水嶋さんだよ?」

「ありがと……っ」

あたしもだよ。

会いたいとか、キスしたいとか。

進藤君が、初めてだったよ……。


「……水嶋さん、顔見して?」

「えっ……」

「今の水嶋さんの顔、見たい」

言われるまま、体を動かして、進藤君と向き合う。


「キスしていい? 今の水嶋さん、すげー可愛い……」

とほほえまれる。


静かに目を閉じる。


柔らかい感触が唇に当たった。


「水嶋さん……」

離れたと思ったのに、また重なってくる。


しかも、さっきとは違って、強く押しつける。


息苦しいけど、必死に受ける。


「……明日、デートしない?」

やっと終わったっていうのに、進藤君はいきなり質問してくる。


「え……?」

「どこに行きたい?」

「うーん……。あっ! 教会に行ってみたい!」

「え、教会?」

「うん!」

あたし、教会に行ったことがないし。


「……たまにはいいかもね、そーいうとこ。じゃあ、隣町に有名な教会があるから、そこにしよっか」

 ……明日がすっごく楽しみ。


あたしはすぐに眠りについた。

進藤君に抱かれながら……。