11月に入って、すぐに3連休がやってきた。

けれども、出かける予定はなかったので、進藤君にスケジュールが空いているかどうかを知るために連絡してみることにした。


『予定がないから、どこかに遊びに行かない？』

と、打ち、メールを送信する。

それから、数分後に返事が来た。


『俺もヒマしてたんだよね。
水嶋さんが行きたいトコにでも、行こっか？』

と、なんともうれしいメールが返信されてきたのだ。


休みなのに家で過ごすなど憂鬱だ、と思っていたのに、彼からの返信一つですっかり舞い上がり、急速に支度を始めた。


──しばらくして、準備が整ったので、落ち合う場所を確認する。


ちょうど臨時収入があって、新しい服がほしいと思っていた。

だから、隣の駅のショッピングモールに行こうと思い、乗車する駅で待ち合わせることに決定した。


『準備できたよ。
隣の駅のショッピングモールに行きたいから、駅で待ち合わせるでいいかな？』

『うん、わかったよ。
今から40分後に電車が来るみたいだから、10分前ぐらいには落ち合おう』

彼からも許可が下されたので、早速駅に向かった。