その瞳で見つめて~恋心~【完】

 


「あっ、進藤先輩!」

「ん? あ、水嶋か」

廊下を歩く進藤先輩を見つけた。

多分、部活に行く途中なんだろうの彼を呼び止めた。


「あの、あたしの友達も参加したいって言ってるんです」

「そうなのか? 参ったな、男女3人ずつで設定しちまったんだけど……」

「なんとかなりませんか?」

進藤先輩はうーんと唸って、頭を抱える。


「判った。何とかするよ。彼女の頼みだしな」

「あ、ありがとうございます!」

「別に構わねーよ。その代わり、楽しんでこいよな。部長には何とかごまかしとくから」

「はい!」

ということで、進藤先輩に理由をつけてもらって、部活を休ませてもらった。


そして先輩から場所を教わり、奈月ちゃんとあたしはカラオケに向かった。


「どんな合コンなの?」

「詳しいことは聞いてないけど、うちの高校の同級生を集めてくれたみたい」

奈月ちゃんと話しているうちに、会場となっている駅の近くにあるカラオケボックスに入る。

部屋に通されると、進藤君ともう二人の男、女の二人がスタンバイしていた。


「あれ。女が4人になっちゃうけど」

進藤君ではない黒の短髪の男子が気づく。


「あ。えっと」

「──だから、俺が入るわけ」