その瞳で見つめて~恋心~【完】

「──ぷっ。あははっ!」

進藤君が突然吹き出して、たちまちお腹を抱えながら笑う。


「え? どうしたの?」

「はー、お腹痛い……っ。いやぁ、普通、考えてから言うものなんじゃないかなって思って」

進藤君はひとしきり笑ったらしく、出てきた涙を指で拭き取る。


「し……仕方ないでしょ、忘れてたんだもん……」

あたしはふてくされながら言う。


すごく笑われた……。
恥ずかしい……っ。


付き合っていた間でも彼は笑い転げたことがなかったので、恥ずかしさがこみ上げてくる。


「ホント、水嶋さんらしい」

あ、ほほえんでくれた……。


しばらく進藤君とは会っていなかったので、久しぶりに見た彼の微笑に胸が弾んだ。


「とにかく、ありがとう。何か、おかげでスッキリした」

「よかった」

「──ただいまぁ。あ、話、終わったの?」

なんとなく話が解決したところで、買い物に出かけた進藤先輩が帰ってきた。


もしかして先輩に話したら、いいアイディアが浮かぶかも……!


「あ、あの。先輩っ」

「ん?」

進藤先輩に希望のまなざしで見つめる。