【椎那side】
「ほ、本当?」
「あぁ。9月15日だよな?」
「うん!」
やったぁ!!
よかった―・・・
楽しみだなぁ♪
浴衣着ようかな?
荒城に、可愛いって思われたいもん!
だから・・・
「早く治さなきゃね!」
あたしは笑顔で言った。
すると荒城は
「当然。俺だって楽しみにしてるんだから。はやく元気になってもらわなきゃ困る」
と、少し照れくさそうに言った。
「荒城もね!まだ完全には治ってないでしょ?」
「ん?あぁ、まぁな。けど、もう大丈夫だって」
「え―」
そして、少しの間のあと。
「・・・なぁ、椎那」
急に荒城が真剣な顔になった。
「なに?」
「そろそろさ、俺の事・・・下の名前で呼んでよ」

