「離れるわけねぇだろ。バーカ」
「む・・・バカじゃないもん!!」
でも・・・やっぱり嬉しい。
「・・・ありがと」
すると荒城は「おぅ」と言って頭をポンポンしてくれた。
「でも・・・それだけか?他には?」
「ううん、そばにいてくれるだけで十分」
あたし・・・今、すっごく幸せ。
ほんと、荒城の彼女になれて良かった。
「あ、そーだった」
突然荒城が何かを思い出したかのように声をあげた。
あたしは頭に?マークを浮かべる。
そして、
「椎那、ごめんな」
何故か、あたしに謝ってきた。
「え?え?何で謝るの?」
「花火大会の件。メール、返信できなかったから」
荒城の一言で思い出した。
そういえばそうだったな・・・。
いろんなことがありすぎて、忘れてた。
「荒城インフルだったもん、仕方ないよ!・・・で、行けるの・・・?」
恐る恐る聞いてみる。
「おう、行こうぜ!」
荒城は笑顔で答えた。

