「え･･･」
ちょ、え･･･え？
何してほしい･･･それは･･･もちろん･･･
ちらっと荒城を見ると、こっちを向いて心配そうにあたしを見つめていた。
「ん？」
「あ、や･･･何も･･･ナイデス」
やっぱさっき思いついたこと取り消し!!
言えるワケないし･･･恥ずかしすぎる･･･
もっと現実的なやつ･･･
と思っていたら、あたしがさっきの事を隠しているのに気づいた荒城が、また少し筒近寄って来た。
「何？さっきのしどろもどろな対応。本当の事言ってみ？」
口角を上げてニヤッと笑う。
この笑顔にみとれているあたしは･･･重症？
だいぶ惚れ込んじゃってるなぁ･･･と、こんな状況でも改めて思う。
って、そんな場合じゃない!!
気がつくと、荒城の顔はもうすぐそこ。
あたしの目をじっと見据えて、そらそうとしない。
ついに耐えきれなくなって、床に視線を落とした。
でも、荒城は
「こっち向けよ。なぁ、何してほしいの？」
あたしのあごをくいっと正面に向けた。
こ･･･こんな目で見られたら･･･あたし･･･
「・・・・ずっとそばにいて？どこにも行かないで？」
あたしがつぶやくと、荒城は満足そうに微笑み、額に唇を落とした。
