恋する気持ち


「ど、どうしよう・・・!」



あ、えと・・・お、落ち着け自分・・・



とりあえず、氷・・・冷やさなきゃ・・・



ついさっきまでいたキッチンに戻り、氷を袋に入れて、タオルと共に持って行く。



あ、そうだ・・・体温計・・・と、水と薬・・・



あぁもう、薬どこ・・・いいや、水と氷と体温計・・・よし、オッケー!!



そしてまた、荒城の部屋に戻った。



コンコン・・・ガチャ



「荒城・・・大丈夫?」



返事はない。



一瞬、最悪の事態がよぎる。



そんな、え、うそ・・・



荒城のそばに駆け寄る。



ん?



「ス―ス―・・・」



そこには、安定した息づかいで寝ている荒城がいた。



よかった・・・



今は、そばを離れないほうがいいかな。



あたしは手に持っている氷とタオルと荒城の額に置いた。



でも、寝てるとはいえ・・・やっぱりしんどそう・・・



そばにいなくちゃ。



あたしは荒城の手をギュッと握った。