恋する気持ち


さて、何から手につけようか・・・。



そう思って冷蔵庫を開ける。



中には、荒城のおかあさんが買ってきたであろう食材がたくさんあった。



どうしようかな・・・お粥だけじゃあんまり栄養ないし、量も足りないだろうし・・・



かと言って普通の料理は、今の荒城には負担かかるだろうし・・・



温かくて、栄養たっぷりの・・・あ!



あたしは、目の前に広がる新鮮な野菜たちを見つめた。



そうだ、野菜スープが良い!



だいたい作り方は覚えてるはず・・・だから。



にんじん、きゃべつ、たまねぎ・・・あ、コーンも入れよ♪



順調に野菜を取り出す。



次は切る・・・んだけど・・・



肝心の包丁が見つからない・・・え、何で!?



しばらく探してみたけど、やっぱり見つからない。



こうなったら、荒城に聞くしかないよね。



野菜たちにしばしの別れを告げ、荒城の部屋に向かった。



一応、ノックしないとね。



コンコン・・・コンコン・・・



・・・あれ、返事がない・・・なんで?



いつもなら何か言うのに。



寝てるのかな・・・



そ―っと音を立てないように扉を開く。



「失礼しま―・・・す。荒城?・・・荒城!?え、ちょ・・・あらきがっ・・・」



「ハァ、あ・・・ハァハァ、し、いな・・・っ・・・」



動揺しながらも、荒城の額を触ると、人の体とは思えないぐらい、熱かった。