「椎那・・・何で・・・」
「あ・・・えと・・・き、来ちゃった・・・エヘッ」
苦笑いで言った。
荒城は、まさに寝起き!!って感じ。
起こしちゃったか・・・
「おま・・・学校は?授業あるんじゃ・・・」
「おっさんから荒城がインフルだって聞いて・・・いても立ってもいられなくなったの」
やっぱ・・・ほっとけないんだよね・・・
大切な人には、元気でいて欲しいから・・・
「わざわざ来なくても・・・移るぞ?」
「いいよ、荒城なら♪入っていい?」
あたしは玄関の扉を指さして言った。
「移っても知ーらねっ・・・」
本人は、真面目な顔で言ってるつもりなんだろうけど・・・
隠しきれてないですよ。
めっちゃ笑顔じゃないですか。
可愛いなぁ。
また一つ、可愛いポイントを見つけたところで、あたしは荒城に続き家に入った。
「お、おじゃましまぁす・・・」
小さな声でつぶやくように言う。
家中、荒城の匂いがする・・・
なんか・・・嬉しいな♪
「ここ、俺の部屋。テキトーに座っといていいよ」
「ありがとう!荒城・・・寝とかなくて大丈夫?」
さっきからずっと立ちっぱなし・・・
寝といてもいいのに・・・というか、寝といてほしいんだけど・・・。
「俺は大丈夫。椎那こそ、こんな個室にインフルのヤツと一緒って、うつる・・・」
(移ってもいいよ)
そういう意を込めて、あたしは自らの唇と荒城のそれを重ね合わせた。

