頭の中でじたんだを踏んでいると、荒城が付け加えた。



どーせまたバカにするんだろうな。



と思ってたんだけど・・・




「まぁ、がんばれよ」




え・・・



まさかの言葉に、あたしは硬直。



今までさかんに燃えていたイライラも一気に意気消沈。



カァァっと体が熱くなった。



消え入りそうな声であたしは荒城に言った。



「・・・うん・・・頑張る」



その時、荒城が笑ったように見えた。



ま、気のせいだろうな。



そう思っていると、おっさんが黒板を指さして言った。



「よし、発展だ。これはT大の入試問題なんだが・・・正答率は2%。さぁ、分かるヤツは挙手」



指さすほうを見てみると、そこにはありえない問題が書いてあった。



こんなの・・・分かるわけないじゃん!!



それに、正答率2%って・・・



解ける人なんて絶対いない・・・