「山内!! 話聞いているのか!?」
「えっ!あっ!はい!!」
「じゃあ、今出した問題に答えてみろ」
うっそー、聞いてなかった・・・!!
「えっと・・・その・・・」
どうしよ・・・
そう悩んでいた時、荒城が小声でこう言った。
「・・・これ、答え」
ノートを指さしている。
「え・・・S=67です!!」
「よし、じゃあ次は・・・」
慌てて答えると、おっさんはまた他の人を当てた。
ふ~、危なかった。
「ありがとね」
あたしは小声で言った。
すると、荒城がポツリと言った。
「別に。つーか、話聞いとけよ。バカかお前」
最後にフっと鼻で笑う・・・
「なっ・・・」
ムカツクーーーー!!!!
何なの、あの鼻笑い!!!
せっかく尊敬してたのに!!!

