恋する気持ち


「さぁて、何する?」



「えっ、あ・・・あれ!!」



はっ、恥ずかしぃー・・・



ちらっと左手を見る。



相変わらず、つながれたまま。



離すことなく、ずっとつないでくれている。



・・・恋人に見えるかな?



「これ?」



「え?」



荒城が立ち止まって指さしているのはUFOキャッチャー。



そう言えばさっき・・・照れ隠しで適当に選んだっけ?



どうしよ・・・・ん?



「あー!!あ、あれ・・・あれ欲しい!!」



あたしが指さしたのは・・・大好きなクマのぬいぐるみ!!



つぶらな瞳が・・・何とも可愛い。



「よっしゃ!」



荒城は100円玉を入れて、操作ハンドルを握った。



しばらくすると・・・



「ほれ、とれた♪」



目の前には・・・大好きな荒城に抱かれている、大好きなぬいぐるみ・・・



「ありがとぉぉぉぉぉ!!!!!」



嬉しすぎてたまらなかった。



「すっごいね、荒城さす・・・・」



「あぁ~、健じゃぁ~ん!!久しぶりぃ~♪新しい彼女ぉ~???」



「あ・・・ミカ・・・」



見知らぬ女の人と、驚きを隠せない様子の荒城・・・



ナニガ、オコッテイルノ?