「・・・落ち着いた?」
「・・・!!・・・うん、もうへーき。ごめんね・・・」
「山内は悪くないだろ?・・・俺も、もっと早く気づいてたら・・・」
「荒城は悪くない。あたしならもう大丈夫だから!!ね?ほら、行こうよ!!」
「あぁ・・・よし、行くか!」
カランッ
あたしたちは飲み干した缶を捨て、さっきまでいたところにもどった。
「あ、そうだ」
「?」
荒城は急にこっちを振り向いた。
「?・・・・・・!!?///」
え、つ、つながれてる・・・
「こうしてたほうが良いだろ?さっきみたいにからまれる事もないだろうし」
少し顔を赤くして言った。
・・・こんな表情、初めてみた。
荒城がそんな顔してたら・・・こっちまで赤くなる・・・
「う、うん・・・」
あたしの顔、絶対真っ赤。
「行こうぜ」
荒城は、照れが入り混じった笑顔で言い、再び歩き始めた。
今度は、何もないよね・・・?

