「俺ゲーセンとか久々ぁ~♪」



子供のような、無邪気な笑顔でいる荒城。



「・・・・・ん?どした?」



「へっ、あ、いや・・・何でもない」



「ふーん、そか♪」



やっばい、またガン見してた・・・?



ほんっとに楽しそう・・・



あんな笑顔してたら、つい見とれちゃうんだよね・・・チラッ



バチッ・・・・・・ニコっ



うわっっ



その笑顔・・・反則・・・・



あまりに恥ずかしすぎて下を向く。



制服のプリーツを直すふりをして・・・



(さっきの笑顔はダメだよっっ)



なんて思いながら。



もうそろそろ大丈夫かな?



そう思って顔を上げると、大好きな荒城の姿が・・・



姿が・・・ない!?




え、どこ!?



「うそ・・・迷子になっちゃった・・・」



半泣きになる・・・どこ・・・荒城・・・?



あたりをキョロキョロしていると、同い年ぐらいの男性に話しかけられた。



「あっれ~?おじょうちゃん一人?俺ひまなんだけど~遊ばない?♪」



質問したくせに、あたしの答えを聞かずに手を引く・・・



え・・・何、こわいっ・・・荒城・・・!!



勝手に涙がこぼれる・・・声も出なくなった。



やだよっ、荒城助けて・・・!!




「おい、その女、俺の。離してくんない?」