恋する気持ち


やばい、今のはやばいよ!!



思わず顔がニヤニヤしてしまう。



・・・そういえば、さっき



荒城は何て言ったんだろう?



・・・気になる・・・気になる――――!!!!



じぃ~っと荒城を見ていると、



「な、何だよ・・・」



荒城は少し顔を赤らめて言った。



そんな荒城に、またドキッとしてしまう。



「・・・何でもないっ。」



「えー、何だよ-。気になんじゃん。・・・ま、いいけど」



・・・あれ?



なんか諦めいいなぁ・・・いつもはもっとしつこいのに。



「・・・それよりさ、山内ちゃんと明後日からの約束覚えてるよな?」



明後日の約束・・・



明後日から、待ちに待った夏休み!!!



夏休み中の補習は、荒城と一緒に行くことになっている。



「もちろん!覚えてるよ!」



すると荒城は、



「よかった、忘れられてたらどーしようかと思った!」



安心したのか、ほっとした表情になった。



・・・忘れるわけないじゃん。



夏休みも荒城に会えるんだよ?



嬉しいに決まってる!!



まぁこんなこと、本人には言えないけどねっ。