恋する気持ち


「で?本当?ウソ?どーなの?」



どんどん詰め寄ってくる荒城。



やはり、あたしは荒城にベタ惚れなんだと気づく。



そういえば・・・前にもこんなシチュエーションがあったような・・・。



好きな人を聞かれて・・・結局追い詰められたんだよね。



「ほら早く。答えは2択でしょ?」



なっ・・・おっつ・・・あぁ・・・



言葉にならない感情がこみ上げる。



外からみたら、ただ単に首をかしげただけなんだけど・・・



反則だよー///!!!



やばいよ・・・かっこよすぎるよ!!!!!



かっこよすぎて・・・照れすぎて手が震える。



「何で言わないの?・・・もしかして言えねぇの?」



小悪魔みたいな甘い笑顔でこっちをじーっと見る。



目をそらしたいけど、そらしたくない。



・・・キレイな瞳・・・荒城が持ってるから、こんなに輝くんだろうな。


あたしも荒城に対抗してじーっと見つめ合っていると、荒城が目をそらした。



・・・もうちょっと見ていたかったな。



「・・・・・・だ・・・・・な・・・・・い・・・・・」



荒城が何かもごもごと言った。



「え?ごめん、聞こえなかった」



「や、何でもねー。忘れて?」



あたしの頭をポンポンしながら言った。