恋する気持ち


荒城につられて、こっちも顔が赤くなる。



まさか・・・荒城があたしのこと・・・



「・・・・・・。」



「もうさぁ、椎那告っちゃえば!?」



「へ!?・・・いや、まだダメ!!」



「えー、なんでよー」



「・・・今はこのままでいいんだよ」



今はまだ・・・この関係が心地良いから。



「・・・本当にいいの?このままだと、誰かに取られちゃうよ?
しかも、明後日から夏休みだし」



・・・・ん?



「エリ・・・今・・なんて?」



「このままだったら、だれかに・・・」



「そのあと・・・」



「あぁ、明後日から夏休みだって・・・」



な、なんです・・・と



明後日から・・・・夏休み!?!?



あたしのあたふたした姿を見て気づいたのだろう。



「まさか椎那、忘れてたの!?」



「うん・・・えへへぇ」



いつの間にこんな時間が過ぎたんだろう。



つい最近まで例月って言ってたのに。



「ま、それだけ荒城くんの事しか考えてなかったってことだよね?すごーい!」



え、なっ///



「ちょ、エリ!!荒城に聞こえてたらどーすんの!?」



「大丈夫だってー!!・・・多分」



聞かれていない事を願って、一応確認してみる。



「あっ・・・・」



やっぱり聞こえてたらしい。



荒城は、驚いた表情でこっちを向いていた。