ドキッ・・・
・・・ヤバイ、そんな顔されたら期待しちゃうじゃん・・・。
「・・・。」
「椎那―?椎那ってば―!」
「ふぇ!?」
「もぉ―、ずっと呼んでたのに―。ボ―っとしちゃって。ずっと荒城くん見てるし」
うそ、また無意識のうちに見てたのかな・・・
「・・・ま、本当に荒城くんが好きってことだよね」
「なっ・・・エ、エリ!!」
「アハハッ、照れちゃって・・・椎那かわいー♪」
「もぉー、からかわないでよ―!」
キーンコーンカーンコーン
言い終わると同時にチャイムが響いた。
「あ、席着かなきゃ。ほらっ、椎那も!愛しのダーリンが待ってるよ~」
愛しのダーリンって・・・荒城のこと!?!?
まったくもう・・・
エリといると疲れる・・・楽しいけどね♪
あたしも席へ戻った。
すると・・・
「山内―」
隣から、名前を呼ぶ声が聞こえた。
声の主は、やはり荒城。
「な、何?」
つい、警戒しているように聞いてしまう・・・
直さなきゃなぁ・・・
荒城は平然として聞いてきた。
「山内ってさ―・・・好きな人いんの?」

