恋する気持ち


「山内~何その態度・・・そっけなくね?」



え!!



そっけないって・・・だって・・・そんなの・・・



「あ、もしかして・・・照れてんの?俺と目ぇ合ったから」



照れてるって・・・



「ち、違っ・・・照れてないっっ!!」



首も手も振って否定した。



でもそれが逆効果だったようだ。



「何動揺してんだよ。・・・リアルに照れてた?」



もう・・・



何も言えないじゃん・・・



まぁ・・・照れ隠しに下を向いたのは事実だけど・・・



なぜか、本人の前では素直になれなくて・・・



「照れてないし・・・あたし人の目見てしゃべれないから・・・
人の目見ちゃうをカァ―ってして熱くなるの!! 悪い!?」



あ―もう・・・泣きそう・・・。



正直に言いたいけど・・・



あたしの口からは、ウソしか出てこない。



とっさに浮かんだ言葉を並べているだけ・・・



泣きそうなあたしを見て、荒城が言った。