―その日の夜―
あたしはやることを全て終えて、ケータイと共に自分の部屋にきた。
今から戦いが始まる。
早速ケータイを開き、順序よくボタンを押していく。
「とりあえず、自分の名前と・・・と・・・と・・・?」
あれだけテンポよく打っていたのに、たった数秒で止まってしまった。
何かけばいいの!?
あたしは悩みに悩み・・・。
あっというまに、2時間が経過した。
あーもう!!
どうすりゃいいのよ!!
時計を見ると、今は午後11時。
ヤバイ・・・かかりすぎだ・・・
ふと、荒城の言葉が頭に浮かぶ。
〝・・・今日中にはメールしろよなっ!!〟
今日中って・・・あと1時間で約束が・・・
早く決めなくちゃ!!

