「ま、お前ならいいけどさ」
「えっ・・・!?」
荒城はノートの一番後ろのページを破り、何かを書いている。
「ほらっ」
渡されたものはさっき破った紙。
そこには・・・メアドが・・・
「・・・今日中にはメールしろよなっ!!」
「あ・・・ありがとうっ!!」
メアドがもらえただけで、こんなにも嬉しいとは・・・
自分でもびっくり・・・
早速エリの報告しなきゃっ!!
・・・授業終了後。
「エリ―!!」
「椎那!? どうしたの、そんな慌てて・・・あっ、メアドきけた?」
あたしは大きくうなずいた。
「そっか、やったね!!」
またうなずく。
「うんうん、いい感じじゃん♪」
「そ、そう・・・?」
「そーだよー!荒城くんって誰にでも教えるわけじゃないみたい。ほらっ、あれ」
「え?」
言われたほうを見てみると・・・
『ねぇねぇ~、メアド教えてよぉ~?』
「無理」
荒城は女子に冷たくしていた。
「椎那は特別みたいだねっ♪」

