「何?俺には言えないの?はやく言えよ」
まさか・・・このひとってS!?
荒城はずんずん近づいてくる。
あたしは震える声で言った。
「あの・・・荒城・・・くんのメアド・・・教えて下さい・・・・・」
絶対赤いであろう顔をすこしだけあげて、荒城の様子をうかがった。
何て答えるかなぁ・・・
どうか、教えてくれますように・・・!
「お前さ・・・」
あぁ・・・バカかって言われるんだろうな。
あたしの頭の中は、マイナス思考が支配している。
フっ・・・
もしかして・・・笑われた?
「そんなことで悩んでたの?」
え、呆れてる?
・・・っていうか・・・
そんなこととはなによっ!!
あたしは必死なのに!!

