「おい」
きくべきだよね・・・
「おい」
どーしよ・・・
「おい!山内!授業始まってる!」
「へ?」
顔をあげると、堂々と立っているおっさんと目があってしまった。
うわ、やばっ、めっちゃにらんでるよ―!!
「ずっとにらんでたから、ヤバイかなと思って」
荒城はわざわざ起こしてくれたみたいだ。
「ありがと」
「にしても、山内がボケっとしてんの珍しいよな」
え・・・
てか、ボケッとしてるのが珍しい・・・ってことは・・・
普段見てくれてるの?
荒城のなかではあたしの〝珍しい〟と〝普通〟の区別がついてるんだ。
そう思うと、顔がほころぶ。
「で、何悩んでんだ?言えよ、ほら」
「で、でも・・・」
荒城は不適な笑みを浮かべている。

