いったぁー・・・女子って怖いな・・・。
「いててて・・・」
「大丈夫か?・・・ほら」
知らぬ間に、荒城があたしの前に立っていて・・・
手をさしだしている。
「あ・・・ありがと・・・」
荒城の優しさに、あたしはドキっとした。
何だろう・・・この感覚は。
荒城の手をかり立ち上がると、荒城は教室から出ていった。
荒城って優しいじゃん・・・意外。
何か・・・嬉しかった。
「椎那-、大丈夫だった?」
「うん。全然へーきだよ」
「でも、まさか荒城くんが手かしてくれるとは!! やったね!
あ・・・だけど、まわりには気をつけなよ?」
「え?」
ふとまわりを見渡した。
・・・何人かの女子があたしをにらんでいる。
怖っ・・・獣みたい。

