そんな簡単に言うけど・・・どうなのかな。
あたしには不安がつのるばかり。
はぁ・・・
ついため息がもれてしまう。
「ね、荒城くんカノジョいる!?」
一方、あたしの隣は異次元だ。
リアルにそう思った。
だってすごいんだもん。
さっきの女子の質問に荒城が答えた。
「前の学校ではいた」
「今は!?」
「・・・フリー」
その言葉に、女子、またもや歓声。
あたしも、荒城の返事に少しホッとしていた。
え、でも何で?
別に好きでもないのに・・・謎だ。
女子たちは『チャンス♪』『あたしが1番!』なんて言ってる。
そのとき・・・ドンッ!!
「キャッ・・・」
あたしは女子の波に押し倒された。

