大きい声を出したさえを怒ろうとして、さえの方を見ると、さえが大きな口を開けて指差していた。 その指をたどると、不良がいた。 うそ………。 さえ、ここまで来て逆ナンですか?? ありえないか。 いやでも、今のさえ彼氏いないからありえるかも。 「さえ!!人を指差しちゃだめ!」 りなも必死だ………… 「違うよ!!あんな大人数の中に一人だけうちの高校の制服着てる人がいるの」 加菜とりなはもう一度、10人近くいる男子の集団を見た。