似た者同士は惹かれ合う




……そういえば
石川とこんなに話したのは
初めて会った時だったなぁ…

名前順で隣だったし
教科書とか忘れた時見せてくれたし
ノート忘れた時なんて自分のノート裂いて
わざわざくれたし…

まぁ、今は隣でもないし
結構遠い方だ。


でも、今でも頼ってしまうが
俺が一言だけ「あの~…」って言うと

「…また?」っと言ってルーズリーフをくれる

一日三枚くれた事もあったしなぁ…


そう色々と思い返してみる
こんなに人に事覚えてるなんて
俺も頭良くなってきたな…(←



あー…でも休んだ時は流石に戸惑った。
わざわざ後輩に借りに行ったからな…
ルーズリーフを。

驚いたわ本当に…クラスに一人は居て良いと思うんだ
…うん。思い返してみるとそうも思う。

……あー…まぁ、自分で買っても良いんだけどさ
まず金が無いんだよね、俺。
俺の家こずかいとか無くて…高校生なのにね…

あれ、何だろう、涙出てきた。


「蛯江ー次自習らしいよー」

「え、まじか!よっしゃ!!」


前の奴がそう教えてくれた。
元々頭の悪い俺にとって自習はありがたい

普通の授業だと追いつけないし
追いつこうともしない
だって面倒だしさ…

皆は数学のワークとかやってても
俺はノートに落書きするだけ

……次の時間何だっけ…?
あぁ、そうそう、体育だった
今日は女子と何かやるんだっけ…?

なんて、自問自答を繰り返しながら
淡々と時間が経って行くのを待つ。

早く体育やりてぇなーって思いながら
ノートに棒人間を書く。

のっぺらぼうで何も無い棒人間を見てみると
なにか可哀そうに思えてきて
目とか、髪の毛を書いてみた結果。

「ブフォッ」

自分で書いて自分で吹いてしまった。
気持ち悪い棒人間の完成だ。