その顧問の奴は俺を見つけるなり
近づいてきて
「晴輝ーお前この頃たるんでるんじゃねーか?」
肩に肘を乗せ、そういう
…むかつく。
「そんな事ないっすよー」
そう言いながら引きつった笑顔を見せる。
「そうかぁ?何か最近たる《キーンコーンカーンコーン》」
学校のチャイム
皆廊下から教室へと帰ってくる
顧問の奴も「気張れよ!」っと行ってどこかへ行った
俺含め皆はガタガタと席に着く。
…石川は…まだ…か…
あぁ、別に気になってるとかじゃなくて
さっきのお礼を言おうとしてただけ…
「じゃーね」
っと言ってぎこちない笑顔で手を振る石川
相手は木下か…?
仲良いもんな
…俺は後ででいいかな…
席も遠いし……
HR終わってからで良いかな…
そうしよ…
ガラッと扉が開き、担任の先生が来る
「きりーつ」っと学級委員が言い
皆立つ
「えーっと、じゃぁまず提出物―……」
っと、まぁそんなこんなでHRが終わる
また学級委員が号令をかけ、皆ワイワイし始める
少し石川の方に行こうとすると
「あ、蛯江ー!昨日頼んでたの持って来た?」
っと、鈴木が聞いてきた。
正直、身に覚えが無い
「ゴメン。なんだっけ…?」
「えー?CDだよ、明日持ってきてね!」
あれ、そんな約束したっけ?
