「ちょ、誰よ!!」
鋭くとがった声があたしを捉える。
はしたない格好であたしの前に仁王立ちする女。
「すっ、すみません!!」
女の質問攻めにあう始末。あたしは答えられないまま、あたふたと資料を集めていた。
もちろん、相手はそんな態度が気に入らないわけで…
「覗き見なんていい度胸してるじゃない…!!」
「すみませんっ…!」
「まぁ先輩。悪気はなかったみたいですし…ここは僕に免じて…」
「…た、猛君がそう言うなら…」
そう言って女の人はあたしをギロリと睨んでどこかへ去ってしまった。
こ、怖かったぁ…
恐るべし、先輩の脅威。
なんて一人でガクブルしてる場合じゃなかった。