目をかっぴらいて、あたしは、接客相手を凝視した。






な…!!!






「これって、ポッキーでチューできんの?」





悪魔が、ほほ笑む。





あたしの嫌いな顔。





「お前、本名で働いてんの?…危ねぇな(笑)」






そして、あたし、最大のピンチ。






一番バレちゃマズイ男にバレてしまった…





一気に血の気が引いていく。





「なっ、なんっ…」





「俺、客。早く、ポッキー持ってきて」





このっ…俺様最低男!!なんでこんな奴がモテるんだ!





っていうか、なんでここにいるの?!





わけ分かんない!






あたしの頭は?マークでいっぱい。