――― 「間、空けないで返事するのよー?」 「ぅぅ…」 凹みながら、あたしはバイト先に向かった。 こんな気分でバイトとか…やってられないよー… 仮にも重要な接客業。 「矢澤入りまーす…」 「あれ、今日は遅かったね?」 店先で店長がニコリと笑う。 「…ナンパにあいまして…」 適当な言い訳。自分でも寒いわ。 あたしのバイト先… 結衣にすら、恥ずかしくて言えてない…