本音を言えば、貴方に触れるのが怖いだけ。 貴方の優しさに触れてしまえば折角取り戻した理性を失って、貴方に泣きついてしまいそうなんです。 そうならない為の私の最後の砦なんです。 「もう、何でも良いよ。原因は俺だし。アンタのお陰で助かったし。けど、俺がいないと店の事何もできないじゃん。だから、バイトは辞めないからな。」 動こうとしない私に貴方は勝手に手を取り絆創膏を貼り付ける。 伏せられた睫が持ち上がり、やっぱり怒っているように見える眉間の皺と揺れる瞳はそのまま、でも、口元は笑っていた。