妄想店長~大人と子供~

 あぁ、優しい貴方。

 こんな私をまだ気に掛けているんですか?

「アタシの店です。愛着がない訳ないでしょう?怪我をしたのは予想外でしたけど、ここで殺人事件に発展される事を思えば大した事ではないですよ?」

 暗に誰の所為でこうなったか匂わせる言い方をすれば、素直に貴方は困った顔をした。

 大人は責任転嫁が上手いものなんですよ。

 貴方は何も悪くないけれど、これ以上、私は蒸し返されたくないんです。

 だから、貴方の所為にした。

「ね?アタシは自分の為に行動しただけでしょう?怪我しちゃったのは不注意です。」

 そう、決して貴方の為じゃない。

 私は私の為にしか行動しないんです。