妄想店長~大人と子供~


「怒ってませんよ。アタシは店長に間違いありませんし。怒っているのは寧ろ君でしょ?」

 笑顔で言った私の気持ちは真実。

 怒ってなどいない。

 怒れる訳がない。

 まして、この状況で名前で呼んで欲しいなどと思えません。

 私達は間違いなく店長とバイトなんですから。

 それすら貴方がこの店を辞めてしまえば消えてしまう事実です。

「・・・っだよ、それ。さっきは怒ってたじゃん。」

 苛々したように言った貴方は、睨んでいた私から力無く視線を落とした。

 さっきの事は蒸し返さないで下さい。

 私を再び崖下に突き落とさないで貰えないでしょうか?

 呆れた奴だと、ふざけた奴だと、どうかこのまま立ち去って貰えませんか?

 貴方に責められたら私は立ち直れなくなりそうなんです。