妄想店長~大人と子供~

 結局、私はまた同じ事を繰り返してしまったのでしょうか。

 バイト定着率ナンバーワンの貴方が辞めたとなると、私に対する父の落ち込みは、最早、想像すらできませんね。

 今回ばかりは、私も堪えるのは目に見えている。

 あれ程深入りしない事を誓ったのに、深入りどころか本気で貴方に恋愛感情を抱いてしまったのだから、目も当てられない。

 私と貴方の間に流れる空気が重い。

 貴方の瞳が痛い。

 笑顔を作る私は完璧。

 せめて最後くらいは物分かりの良い大人で居させて下さいね。

 貴方の眉間に皺が寄り、不機嫌な表情を作った。

 あぁ、怒っている。

 揺れる瞳はきっと怒りの所為ですね。