妄想店長~大人と子供~

 自己嫌悪。

 もう笑顔すら作れません。

 ごめんなさい。

 冷えていく心と共に冷静さを取り戻せたら良いんですけれど、無理のようです。

 冷静を装う事すら出来ない。

 だから、追い出すんです。

 なんて、酷い大人。

 貴方の困惑した瞳、そんな風にしたのが私だって事を見たくないんです。

 現実逃避させて下さい。

 どうか放って置いて下さい。

「すぐ、戻りますから・・・。」

 震えるような声で言った貴方は、小娘を連れて足早に店を出て行った。

 こんな時まで真面目な貴方。

 別にこのまま辞めてくれても構わないのに。

 お給料は銀行振込だし、辞めます、の一言で私との繋がりは切る事ができるんです。

 なんて脆い。

 ズルズルとカウンターの中に座り込み、両手で頭を抱える私の姿は酷く滑稽。