妄想店長~大人と子供~

 背中で小娘が立ち去ろうとする気配がした。

 素直な良い子。

 本当なら完全に部外者の私を殴って良いくらいです。

 私の都合の良い経営方針なんて無視して良いんです。

 お客もいないのに営業妨害もないだろ、と言って良いんです。

「翠さん・・・すみません。」

 翠さん、そう呼ばれるのは今の私には酷です。

「私の声が聞こえませんでしたか?出て行けと言ったのですよ?」