妄想店長~大人と子供~

 気を取り直して背中の二人の会話に耳を傾ける。

 全く、あの女の子は何なのよ?

 よく知らない貴方を名前で呼ぶなんて!

 きっと携帯番号も泣き落としで聞き出したんだわ。

 貴方が優しいのを良い事に、なんてズルいの!

 職権乱用で番号交換した私なんか可愛いものです。

 電話する勇気なくてしていませんけど。

 あれ?この女の子に私が負けている?

 少なくとも勇気では負けている。

 容姿、知能、経験、私の方が優れているのは明らか。

 人間性を挙げないのは大人の都合です。ご了承を。

「竜哉、私やっぱり諦められないよ。頑張るから、竜哉に好きな人がいるのも知ってるけど片想いだって言ったじゃない。その子より私を好きになって貰えるように頑張るから。」

 涙声の小娘が必死に言葉を吐き出している。