妄想店長~大人と子供~


「翠さんが?不安なのか?」

「当たり前です。アタシはこんな性格ですしね。」


 笑った私に貴方の顔が赤くなる。

 きっと、私の熱が移ったのでしょう。

 自分で分かる程私の頬は熱い。

 貴方と居ると、なんて私らしくない。

 我を忘れて。

 怒り。

 笑い。

 悲しみ。

 照れる。

 こんな私らしからぬ感情も、行動も、総ては貴方の所為。

 そして、貴方も私と同じ。

 私達は私達に、狂っていくのでしょうか?

 好奇心で、猜疑心で、欲心で、執心。

 貴方と二人でならそれも悪くない。

 互いの総てを知りたくて、時に互いの総てを疑いたくなって、それでも互いの総てを欲している。

 狂う事すら恐れない互いへの執着。

 それは子供染みた独占欲で、大人染みた独占欲。

 子供の様に純粋に恋い焦がれながらも、大人の様に欲望の為に模索する。